MLBワールドシリーズ2025の開幕戦は、カナダ・トロントにあるブルージェイズの本拠地の球場「ロジャーズ・センター」です。
「あれ?カナダなのにMLBチーム?」と思った方も多いのでは?
実はブルージェイズは北米唯一の“国外球団”として特別な歴史を持つチームです。
本記事では、トロントがMLBに所属する理由や歴代日本人選手(川崎宗則・菊池雄星・青木宣親ほか)や、現在チームを支える讃井友香さん・加藤豪将氏の活躍にも注目します。
ワールドシリーズ2025の開催日程と開幕カード
2025年のMLBワールドシリーズは、10月24日(日本時間)に開幕。
初戦の舞台となるのは、ア・リーグ王者・トロント・ブルージェイズの本拠地ロジャーズ・センター(カナダ・トロント)です。
試合日程は以下の通り
| 試合 | 開催日(日本時間) | 球場 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月25日(土曜)朝9時ごろ | ロジャーズ・センター(トロント) | 開幕戦 |
| 第2戦 | 10月26日(日曜)朝9時ごろ | ロジャーズ・センター | ※山本選手登板予定 |
| 第3戦 | 10月28日(火曜)朝9時ごろ | ドジャー・スタジアム(ロサンゼルス) | |
| 第4戦 | 10月29日(水曜)朝9時ごろ | ドジャー・スタジアム | ※大谷選手登板予定 |
| 第5戦 | 10月30日(木曜)朝9時ごろ | ドジャー・スタジアム | ※必要時 |
| 第6戦 | 11月1日(土曜)朝9時ごろ | ロジャーズ・センター | ※必要時 |
| 第7戦 | 11月2日(日曜)朝9時ごろ | ロジャーズ・センター | ※必要時 |
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▶ ワールドシリーズ2025放送スケジュール完全ガイド

ブルージェイズの本拠地はトロント!球場ロジャーズ・センターとは?

ブルージェイズの本拠地は、カナダ・オンタリオ州トロントにあるロジャーズ・センター(Rogers Centre)。
1989年に開業し、当初は「スカイドーム(SkyDome)」として知られていました。
本拠地球場:ロジャーズ・センターの特徴
- ロジャーズ・センター
- 世界初の開閉式屋根付きスタジアムとして誕生
- 収容人数:約49,000人
- トロント中心地にあり、隣にはランドマークの「CNタワー」
- 天候に左右されず試合開催可能(ワールドシリーズでも雨天中止なし)
- 所在地:1 Blue Jays Way, Toronto, ON M5V 1J3 カナダ
なぜトロントのチームがMLB(アメリカ・メジャーリーグ)に所属しているの?
意外ですが…
実は、メジャーリーグは「アメリカだけのリーグ」ではありません。
カナダのチームがMLB(メジャーリーグ・ベースボール)に参入出来ているのは、MLBがアメリカ合衆国のみならず北米全体(アメリカ+カナダ)を対象とする統一リーグ、として運営されているためです。
MLBは、アメリカを中心に活動するプロスポーツリーグの中でも、北米全域をひとつの経済・文化圏として捉えています。カナダのチームも正式に加盟できる国際リーグなんです。
MLBにはこれまで2つのカナダ球団が存在しました。
| 球団名 | 所在地 | 加盟年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| モントリオール・エクスポズ | ケベック州モントリオール | 1969年 | 現在はワシントン・ナショナルズに移転(2005年) |
| トロント・ブルージェイズ | オンタリオ州トロント | 1977年 | 現在のカナダ唯一のMLB球団 |
トロントは北米市場における重要都市であり、放映権・スポンサー・観光の観点からもMLBが強く支援しています。
ブルージェイズに所属した日本人選手一覧
2025年のトロント・ブルージェイズのワールドシリーズ進出は、実に32年ぶり(前回は1993年以来)となります。
ブルージェイズにはこれまでに7人の日本人選手が所属してきました。
| 選手名 | ポジション | 在籍年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| マイケル中村 | 投手 | 2004年 | 日本・豪州の二重国籍選手 ➡後に日ハム・巨人・西武にも |
| 大家友和 | 投手 | 2007年 | 先発として活躍 ➡2007年1月に契約・6月に解雇 |
| 五十嵐亮太 | 投手 | 2012年 | ヤクルト出身の中継ぎ右腕 ➡2012年3月30日にトレードで移籍 ➡同5月末にはヤンキースへ |
| 川崎宗則 | 内野手 | 2013〜2016年 | ファン人気No.1「ムネリン」ブーム ➡2016年1月にはシカゴ・カブスへ |
| 青木宣親 | 外野手 | 2017年 | メジャー6球団目の所属 ➡交換トレードで移籍 ➡在籍した期間は1か月に満たずメッツへ |
| 山口俊 | 投手 | 2020年 | 2年総額635万ドルで契約 ➡2021年にはFA、ジャイアンツへ その後巨人へ復帰 |
| 菊池雄星 | 投手 | 2022年〜2024 | 3年総額3600万ドルの契約 ➡2024年7月にトレードでヒューストン・アストロズへ移籍 ➡11月にはロサンゼルス・エンゼルスへ |
| 加藤豪将 | 内野手 | 2021年 | マイナー契約 ➡2022年5月にはニューヨーク・メッツへ移籍 ➡その後ドラフト会議で指名、日ハムへ2024年引退 |
ブルージェイズを支える日本人スタッフ|讃井友香さん&加藤豪将氏
ブルージェイズでは、選手だけでなく裏方としてチームを支える日本人の存在も注目されています。
加藤豪将(かとう ごうすけ)氏
日本ハムで引退→ブルージェイズで働く31歳 美人妻を顔出し!喜びの夫婦ショット「世界一を…」加藤豪将氏が公開#MLB #ベースボールポスト
— ベースボールポスト|最新の野球ニュース (@baseballpost_jp) October 21, 2025
記事はこちら▼https://t.co/mCQa10trQZ
2024年まで日本ハムでプレーしていた元内野手・加藤豪将氏(31)は、現在ブルージェイズの運営補佐スタッフ(ブルージェイズの野球運営部門補佐)としてチームに帯同。
データ分析やリポート作成など、現場のサポート業務を担当し、分析面から選手や首脳陣を支える役割を担っています。
メジャー経験と国際感覚を活かした新たな挑戦として、チーム内でも信頼を得ている存在です。
- 2013:ヤンキースから指名をうけ入団
- 2022:ブルージェイズでメジャーデビュー
- 同年:日本ハムからドラフト3位指名で入団
- 2024:現役引退➡ブルージェイズでスタッフとして復帰
讃井(さぬい)友香さん
ブルージェイズナインの胃袋をがっちりつかむ管理栄養士・讃井友香さん「パフォーマンス向上につながるサポートを」#MLB
— スポーツ報知 (@SportsHochi) July 13, 2025
記事はこちら▼https://t.co/txpfuKnnfV
また、2025年シーズンからは管理栄養士の讃井友香さんもチームに加わりました。
讃井さんは2022年からブルージェイズ傘下のマイナーリーグで活動し、
1Aバンクーバー、3Aバファローを経て4年目でメジャー昇格。
選手の栄養管理や食事サポートを担当し、食の面からチームパフォーマンスを支える重要な存在です。
米オハイオ州生まれで、オハイオ州立大学およびコロラド大学大学院で栄養学を専攻。
さらに、東京五輪で正式種目となった7人制ラグビー米国代表チームのサポート経験もあり、
国際舞台での知見を活かしてブルージェイズの強化に貢献しています。
まとめ
- MLBワールドシリーズ2025の開幕戦は10月25日(土)(日本時間)にトロントで開催。
- ブルージェイズの本拠地ロジャーズ・センターは世界初の開閉式屋根付き球場。
- カナダはかつて2球団がMLBに所属し、トロントが唯一残るチーム。
- 日本人選手も多数所属し、川崎宗則・菊池雄星らが歴史を彩ってきた。
▶北米唯一の国外チーム、トロント・ブルージェイズ。
ワールドシリーズ2025は、その歴史と誇りを象徴する一戦となりそうです。