2025年9月13日(土)、東京2025世界陸上の開幕を記念してブルーインパルスが特別飛行を予定しています。
しかし気になるのは「雨でも飛ぶの?」「どんな条件で中止になるの?」という点。
秋雨前線の影響で、関東各地ではゲリラ雷雨が多発しています。直前の9/11(木)も東京は激しい雨が降り、「この天気で予行は大丈夫なの?」と心配の声も…。
ブルーインパルスの展示飛行は、多少の雨や曇りなら実施されることもありますが、視界や雲の高さ(シーリング)、風速などの条件を満たさなければ安全第一で中止となります。
本記事では、過去の事例や防衛省・航空自衛隊の基準をもとに、雨天時の飛行可否の判断基準と中止情報を確認する方法をまとめました。
【更新:2025/9/12】入間基地(狭山市)/国立競技場周辺(新宿区)の天気予報を最新情報に差し替え・追記しました。
ブルーインパルス世界陸上飛行の基本情報
東京2025世界陸上の開催初日、9月13日お昼の時間帯に国立競技場で約10分間の展示飛行を実施予定です!その前日12日に予行演習も行われますが時間が違います、これは要注意💦
- 本番:2025年9月13日(土)12:25〜12:50頃
- 予行:9月12日(金)13:15〜13:40頃
国立競技場で約10分間の展示飛行を実施、その後
東京スカイツリー・東京駅・東京タワー・渋谷駅・代々木公園・都庁を巡るルートです!


ブルーインパルス展示飛行 雨天・中止の可能性は?



ブルーインパルスは編隊飛行を行うため、計器飛行ではなく有視界飛行(目で見える範囲での飛行)が基本です。
隊形を組むパイロット同士がお互いを目視できる環境が必須です。そのため、天候や気象条件が一定の基準を下回ると、安全を最優先して中止または演目変更が判断されます。
具体的な目安は以下の通りです。
条件 | 中止の目安 | 理由 |
---|---|---|
シーリング(雲底高度)☁️ | 1500ft(約450m)未満 | 雲が低すぎると編隊を組んだ飛行ができない。観客からも視認困難。 |
視程(見通し距離)👀 | 5km未満 | 機体同士や地上から編隊が確認できず、安全に演技不可。 |
降雨量☔ | 1mm/h以上の雨 | スモークが拡散して見えにくくなり、パイロットの視界も不良に。 |
風速💨 | 地上風10m/s以上(強風・突風) | 都心部ではビル風も重なり、安定した飛行が難しくなる。 |
雷⚡ | 注意報レベル以上 | 落雷リスクがあり、観客の避難も必要になるため即中止。 |



イメージすると、例えば…
- シーリング(雲低)…1500ft(約450m)未満➡東京タワー(333m)の上に雲がかかるとほぼアウト
- 視程(見通し距離)…5km未満➡東京駅からスカイツリーが見えない状態
- 降雨量…1mm/h以上の雨➡地面がしっかり濡れて水たまりができ始めるレベル
実際の判断はどうなる?
- 小雨・曇天 → 条件が揃えば飛行することも多い。
- 低い雲や視界不良 → 演目を縮小、または航過飛行のみ。
- 強風や雷注意報 → 離陸そのものが見送られるケースが多い。
実際に2025年4月の大阪・関西万博では、当日朝まで気象条件の回復を待ったものの、シーリング(雲底高度)と視程が基準を満たさず、離陸直前で中止が発表されました。



大阪関西万博開催日の目玉イベントでしたが、当時3機を先行して飛行させたもののそのうえで中止となりました。ギリギリまで飛行を試みてくれた背景があります。
アクロバット飛行を披露する6機のうち、3機が先行して離陸。飛行ルートとして予定していた通天閣や1970年の大阪万博会場を上空から視察した。しかし降水が確認され、視界も悪かった
引用元:毎日新聞
この時の状況からも、やはり降水と視界不良が重なり安全性を確保することが大事と判断できます。
公式発表のチェック方法
飛行の可否は当日にならないと確定しません。必ず公式情報をチェックしましょう。
【#ブルーインパルス 展示飛行経路のお知らせ】#東京2025世界陸上 にて実施される展示飛行の飛行経路が決定しました✈️💨
— 防衛省 航空自衛隊 (@JASDF_PAO) September 5, 2025
🗓️実施日:9月13日(土)
🕒時間:12:25から(予定)
青空を彩る精鋭の軌跡を、ぜひご覧ください!
細部はこちらから👇https://t.co/CKIHd28f9a#航空自衛隊 pic.twitter.com/FA4Ljprgwi
公式アカウントではこのように発表されるため、ブックマークしておくと安心です。
予行9/12(金)と当日9/13(土)の天気予報
ブルーインパルスの飛行が実施できるかは、天気予報は入間基地(離陸可否)と国立競技場周辺(演技可否)の両方を見るのがポイントになりそうです!
- 住所:入間基地=埼玉県狭山市稲荷山2丁目3
- ブルーインパルスが離陸する可能性が高い基地。
- ここが悪天候だと離陸できない=飛行そのものが不可能になります。
- 特に「雨・雷・視程不良」は基地判断でストップがかかります。
- 住所:東京都新宿区霞ヶ丘町10-1➡JR総武線「千駄ヶ谷駅」や「信濃町駅」から徒歩圏内!
- メイン展示飛行の場所であり、観客が見たいポイント。
- ここで視界が悪い・雲が低いと、飛んでも観客が見えないので「演目縮小・中止」の判断要因になります。
- 特に「シーリング(雲の高さ)」「視程」「風速」が重要。
東京都新宿区:国立競技場周辺の天気


12日:日差しのチャンスがあっても、雲が優勢の空。雨が降り、強雨や雷雨の可能性もあります。昨日11日よりも気温が下がって、過ごしやすく感じられそうです。視界・シーリング悪化で演目縮小〜中止リスクあり。
13日:午前中に一時的な雨の可能性がありますが、午後は回復傾向。飛行のタイミングによっては実施できる可能性も十分あります。
埼玉県狭山市:離発着地の天気


12日:一日を通して雨が続く予報。離陸に必要な視界や雲の高さ(シーリング)が悪化する可能性が高く、予行演習の中止リスクが高めです。
13日:天気は回復傾向。雲は残るものの、視界や風速は安定しており、離陸条件はクリアしやすい見込み。飛行実施の可能性は高めです。
天気予報も当日にチェックしましょう!
\天気や条件によっては現地で見られないケースもあります。/
その場合に気になるのが「ライブ配信やテレビ中継はあるのか?」という点。
▶こちらの記事で詳しくまとめていますので、あわせてチェックしてみてください。
ブルーインパルス東京2025世界陸上|展示飛行ライブ配信はある?生中継を徹底調査
まとめ
- ブルーインパルスは小雨や曇天でも飛ぶ場合がある
- ただし視界不良や雲底高度が低い場合は安全第一で中止に
- 予行(9/12)は大雨予報で予行演習は中止リスクがあり、本番(9/13)は実施の可能性高め
- 最新情報は防衛省・自衛隊や世界陸上公式Xをチェック
💡本番当日は天気回復が期待されるので、ぜひ空を見上げてブルーインパルスの展示飛行を楽しみにしましょう!