中国製の太陽光発電に隠し通信機器とは⁉日本に大規模停電の可能性ある?

「中国製の太陽光発電が話題になってるけど、なんで?」
「通信機器が入ってるって、それでどうして大規模停電のリスクになるの?」

そんな疑問や不安の声がSNSでも広がっています。

実は今、中国製の太陽光発電システムに“隠された通信機器”が見つかったとして、アメリカでは問題視されています。
この通信機器がもし悪用されれば、電力網にアクセスされて送電が止まる可能性があるというのです。

しかも、日本でも多くのメガソーラー施設に中国製パネルが導入されていて、「まさか日本も?」と心配する声が増えています

この記事では、今回の報道の内容と、太陽光発電をめぐる中国のシェア独占の現状、そして日本の電力インフラへの影響について、やさしく解説します。

目次

中国製の太陽光発電がなぜ話題?

「中国製の太陽光発電って、最近よく話題になってるけど、何が問題なの?」

そんな声がSNSでも広がっています。

きっかけは、アメリカの報道機関ロイター通信が伝えた「隠し通信機器」搭載の疑いです。中国製の太陽光発電システムの一部に、不審な通信機器が取り付けられていたという内容が、大きな波紋を呼びました。

SNSで注目された背景

  • 2025年5月中旬にロイターが報道
  • 同時期に「#中国製太陽光発電」「#通信機器搭載」などのハッシュタグがトレンド入り
  • 「これって日本も他人事じゃないのでは?」という不安が急拡大

SNSの声:「これ、日本も危ないのでは?」

盗聴器はコンセントの中みたいな話じゃなくて? 太陽光規模の電力制圧してなんか意味あんの

早急に国内の太陽光発電を調査するべき

東京都ってソーラーパネル義務化みたいなのあったけど、終わりやん

やっと、日本のメディアが報道してくれました。

もう、だいぶ敷き詰められてると思うけど……

通信機器が見つかった経緯とは?

ロイター報道によると、問題となった通信機器は、以下のような場所で発見されたそうです。

不審な通信機器の搭載箇所

機器の場所説明
インバーターパネルで発電した電気を変換する装置
バッテリー電力を一時的に蓄える部分

これらの通信機器は、製品の仕様書には記載されていないもので、直ちに不正目的かは断定できませんが、「遠隔操作が可能な状態」にあることが懸念されました。

アメリカ当局の見解

「実質的に、送電網を破壊できる機構が仕込まれていた」(関係者談)【産経ニュースより】

送電網を破壊できる機構、って『トロイの木馬』みたいなもの?

専門家の間では、今回のようなケースは「トロイの木馬的な仕組み」だとも言われています。
見た目は普通の太陽光設備。しかし、内部には本来想定されていない通信機能があり、それが悪用されれば、送電網そのものを攻撃できる状態にあるというのです。

「事実上、送電網を物理的に破壊する方法が組み込まれていた」という関係者のコメントは、まさにこのリスクの可能性も示唆していることになりそうです。

隠し通信機器発見の中国企業とは?

現在のところ、具体的にどの中国企業の太陽光発電システムに不審な通信機器が搭載されていたかについての情報は明らかにされていません。

ロイターなどの報道によれば、複数の中国企業製品から発見されたとされており、現時点では企業名は公表されていない状況です。

大規模停電の恐れは日本にもある?

最近、中国製の太陽光発電システムに不審な通信機器が搭載されていることが報じられ、遠隔操作による大規模停電の可能性が指摘されています。この件については、SNS上での反応が非常に活発であり、現実味よりも先にSNSの声が広がっている印象があります。

「日本でも中国製の太陽光パネルって使われてるの?」と気になるところですが実際、日本国内の太陽光発電でも中国製パネルの割合は少なくないのが現状です。

日本国内の状況

  • メガソーラー事業の多くに中国製パネルが採用
  • 国内には通信機能付きの太陽光インバーターも流通
  • 立憲民主党・原口議員も国会で「不正通信の危険性」を指摘

「通信が悪用されれば、日本の送電網をカットされたり情報を抜き取られるリスクがある」(原口議員・2025年5月 国会答弁より)【ABEMA TIMES】

つまり、日本のインフラも安全とは言い切れないのが実情です。

住宅用太陽光パネルってどこの会社?国内シェア上位は?

日本の住宅も太陽光パネルよく設置されていく傾向ですが、国内シェア上位も中国製??

最近は「うちの屋根についてるパネル、大丈夫かな…」と心配する声も。
日本の住宅用太陽光パネルのシェアは、主に以下の3社が上位を占めています

メーカー名特徴
長州産業国産メーカーで信頼性が高く、国内トップクラスのシェア
パナソニック長年の実績があり、特に既築住宅への導入が多い
シャープ住宅用・新築向けでの採用が多く、ブランド認知度も高い

これらはすべて国内メーカーで、安全性やアフターサポートにも定評があります
一方、メガソーラー施設や大規模導入では中国製パネルが多く使われている傾向があります。

なぜ中国製がこれほど広まった?

元々、太陽光発電は日本がリードしていた分野でした。

太陽光パネルの世界シェア推移

年代日本企業のシェア中国企業のシェア
2000年代前半約50%(シャープ・京セラなど)約5%以下
2020年代約5%未満約80%【IEA報告】

なぜ中国製が主流になったのか?

今では世界の太陽光パネルの8割以上を中国が作っていますが、最初からそうだったわけではありません。では、なぜここまで広がったのでしょうか?ポイントを順番にやさしく見ていきましょう。

📌ポイント① 国家ぐるみの強力な支援

中国政府は、太陽光発電を戦略的な産業と位置づけて、2010年代から一気に支援を始めました。
たとえば、

  • 国がお金を出して工場の設備投資をサポート
  • 銀行からの融資も優遇
  • 国内需要を政府が買い支える政策も

こうした国家レベルの支援の金額は、ヨーロッパ諸国の10倍以上とも言われています。つまり、中国企業は始めから「全力サポート」を受けてスタートダッシュに成功したのです。

📌ポイント② 圧倒的なコストパフォーマンス

中国企業は巨大な工場を使って、とにかく大量に、そして安くパネルを生産する体制をつくりました。
しかも、技術力も上がってきているため、品質も悪くありません。

そのため、他の国の企業は「安さと量」に勝てなくなり、次第に撤退していきました。


📌ポイント③ 日本の技術も“タダ乗り”された?

実は、日本は2000年代までは太陽光パネルの技術で世界トップでした。
しかし、海外での特許取得に費用がかかるため、特許を国内だけにとどめていたケースもありました。

その結果、中国などの企業は特許料を支払うことなく日本の技術を真似できてしまい、結果的に日本の先行技術が中国企業の成長を後押しする形になってしまったのです。

補足:日本発の技術も中国で量産

たとえば、「貼る太陽光発電」として注目されるペロブスカイト型太陽電池も、 開発は日本ですが、量産は中国企業が先行しています。

ペロブスカイト型
薄く、軽く曲げられ、従来のシリコン製では不可能だった壁⾯や⾞の屋根にも設置できる。材料を塗って乾かすだけの簡単な製造⼯程で、価格は半額ほどに下がるとされる。

桐蔭横浜⼤学の宮坂⼒特任教授が発明した⽇本発の技術だが、量産で先⾏したのは中国企業だ。

どうして技術は日本なのに中国が量産先行?

実は、日本で生まれた技術であっても、海外での特許を取るにはかなりの費用がかかるため、発明者の宮坂氏は一部の重要な特許を国内だけに留めていたそうです。
その結果、海外企業は特許料を払わずに技術を活用できてしまい、中国企業が一気に先を行くことになった、という背景があります。

安さ・量・国の後押し、そして技術の吸収。
いくつもの理由が重なって、いまや「太陽光=中国製」という構図ができあがってしまいました。

まとめ|私たちの電力インフラと“見えないリスク”

一見、環境に優しく見える再生可能エネルギー。しかし、そこに「見えない通信機器」や「供給元の安全保障リスク」が潜んでいるとしたら?

今後、再エネ政策やインフラ整備を進める上で、

  • どこの国の製品を使うか
  • 製品の中身は誰がチェックするのか
  • 日本の送電網は守られているか

といった点も、しっかり見直す必要がありそうです。

「まさかの停電」や「情報漏洩」が現実にならないように――。 太陽光発電の“裏側”にも、私たちはもっと目を向けるべき時期に来ているのかもしれません。

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