2025年の大阪・関西万博では、台風や大雨、さらには落雷などの自然災害が発生した場合、安全確保のために会場が一時閉場されたり、イベントが中止になる可能性があります。
梅雨の時期や、梅雨明け後に増えるゲリラ豪雨や夕立といった突然の天候悪化が気になる季節には
「どんな条件で中止になるの?」
「万博会場、落雷の対策はあるの?」
と不安に思う方も多いはず。
この記事では、公式の防災計画や発表をもとに、閉場や中止の判断基準と、来場前に知っておきたい対策ポイントをわかりやすくまとめています。
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台風や大雨で大阪万博は中止になる?【基本の考え方】

会場が閉場・中止になるのはどんな時?
大阪・関西万博の会場(夢洲)では、天候悪化に備えてフェーズ別の対応が定められています。たとえば、台風接近が予想される場合、以下のような条件に該当すると閉場や中止の判断が行われます。

「フェーズ(Phase)」って?
- 大阪府に特別警報(暴風・大雨)が発表された場合
- 最大風速30m/s以上の予報が出た場合
- 雷注意報や警報などの発令で、安全が確保できないと判断された場合
「風が強くても雨だけなら大丈夫でしょ?」
と思う方もいるかもしれませんが、実際は風速と警報の有無が重要な判断基準となります。
台風接近時の公式対応(フェーズ別対応)
公式には台風の接近状況に応じて、以下のような段階的な対応が行われます。
- 台風が大阪に接近する進路予想が出た段階
- 大阪府が暴風警戒域に入る可能性あり。
- ➡気象情報の強化収集・関係機関との連携開始
- 気象台による台風説明会への参加。
- ➡営業内容の変更・時間短縮・閉場などの判断準備。
- ➡パビリオンや仮設物の安全対策
- 夢洲が強風域(最大風速15m/s以上)に入る。
- ➡大雨・暴風警報の発表、巡回点検や営業判断の検討。
- 夢洲が暴風域(風速25m/s以上)に入る。
- ➡ 公共交通機関の計画運休、大雨・強風による被害への警戒活動
- ➡必要に応じて閉場判断・避難誘導
- 大雨・暴風警報の解除後。
- ➡ 会場や施設の安全確認・被害状況の点検を経て営業再開の可否を判断。
各段階で、開催・中止の判断が慎重に行われます。
台風が接近する際は、おおむね1週間前を切ったあたりから、安全対策の準備が本格的に始まります。
気象情報をもとに、5日前から会場全体で段階的なフェーズ対応が進められ、当日には閉場判断や避難誘導が行われる仕組みです。



つまり「台風が来るかも?」という段階で、備えのスイッチが入ると理解できそうです。
風速の強さと体感イメージの早見表
風速(m/s) | 体感イメージ | 日常への影響 | 万博での対応例 |
---|---|---|---|
10m/s | 傘がさしづらくなる強風 | 看板やポスターがバタつく | 通常営業(注意喚起) |
15m/s | 歩くのに抵抗を感じる風 | 傘が壊れやすい、帽子が飛ぶ | フェーズⅢ:巡回点検・営業判断開始 |
20m/s | 体を斜めにしないと歩きにくい | 樹木が揺れる、看板が倒れる可能性 | 立入制限などの検討段階 |
25m/s | 立っていられない強さの突風 | ガラスが割れる・物が飛ぶ | フェーズⅣ:閉場判断・避難誘導実施 |
30m/s〜 | 看板・足場などの倒壊リスク | 自転車が飛ばされる、停電も発生しやすい | 閉場・全施設停止の可能性 |
💬「15m/sってどれくらいの風?」
→ 傘が壊れやすくなり、屋外に長くいるのはかなり厳しいレベルです!
💬「25m/sだと?」
→ 台風クラスの暴風で、屋外は危険です。立っているだけで精一杯の風速です。
雨だけでは中止にならない?どこが基準になる?
- 「梅雨の時期ずっと雨だけど、それでも万博やってるの?」
-
→ はい、基本的に“雨だけ”では中止にはなりません。
- 「朝には晴れてても昼から台風来るなら…行っていいの?」
-
→ 天候の急変リスクが高いと判断された場合、前日または当日早朝に閉場が決定されるケースもあります。
公式情報によると、1時間あたり60mmまでは排水できるよう設計されており、 それ以上の豪雨や雷、強風などが複合的に絡んだときに中止が検討されます。
🌧1時間に60mmの雨とは、バケツをひっくり返したような激しい雨です。
雨の強さ 気象庁の定義でいうと
降水量(mm/h) | 雨の強さの目安 | 状況の例 |
---|---|---|
20〜30mm | 強い雨 | ザーザー降り、車のワイパー速くても見えづらい |
50〜80mm | 非常に激しい雨 | 傘が役に立たず、道路が川のように |
60mm/h | →このライン! | 土砂災害や内水氾濫の危険も出るレベル |
落雷やゲリラ豪雨のときの対応は?【短時間の荒天も注意】


落雷リスクが高まった場合の対応は?
雷に関しては、会場内に常設された気象観測システムによりリスクを検知。雷注意報やリスク情報が出た場合には、次のような対応が取られます。
- 屋外施設の一時立入制限
- 屋内パビリオンや休憩所への避難誘導
- スピーカーやアプリでの呼びかけ
「建物が多いから雷は安心?」 → 安心とは言い切れませんが、安全な屋内誘導の体制は整っています。
大屋根リング・静けさの森・屋外イベントの対応


落雷の際、注意が特に必要なリスクが懸念される建築物や場所は下記になります。
大屋根リング(地上高20m) | 最も高い建物で、屋上の歩廊は屋外です。雷雲接近時には立入制限や早めの退避措置が取られます。 |
静けさの森 | 樹木の多い場所で、落雷リスクがあるため、こちらも早めの立入制限・退避誘導が行われます。 |
屋外イベント(EXPOアリーナ等) | 来場者多数のため早期中断が判断されます。 |
避難場所はどこ?
雷や強風時には、スタッフの案内に従って以下の場所に避難できます。
- 屋内パビリオン(各国・企業パビリオン)
- 休憩所や屋根付き通路
- 一部の地下施設や大型シェルターエリア
ゲリラ豪雨や夕立のときはどうなる?
短時間の集中豪雨でも、
- 会場内の冠水状況
- 移動中の転倒・怪我のリスク
- 公共交通機関への影響 などを見て、安全確保が難しいと判断されると一部施設の閉鎖や待機措置が取られます。
以前、雨の日にイベントの予定が入っていなかったEXPOメッセ『WASSE』が解放されていた、ということもありました。西ゲート付近にいる時なら訪ねてみてもいいかもしれません。


屋外イベントやパビリオン行列の対策
スタッフの誘導で速やかに屋内移動を促します。
- 屋外ステージやイベントは早めに中止判断
- 行列待機列には日除け・雨除けシートの設置
閉場や中止の判断基準とは?【具体的な数値や条件】
気象警報・風速・震度などの目安一覧
項目 | 基準 | 対応 |
---|---|---|
風速 | 30m/s以上(大阪府) | 閉場・中止検討 |
大雨 | 特別警報レベル | 閉場・避難指示 |
雷 | 注意報・警報発令 | 屋内誘導・立入制限 |
地震 | 震度5弱以上 | 会場安全点検・避難体制 |
津波 | 津波注意報以上 | 即時避難・閉場 |
万博会場での強風対策(施設ごとの対応例)
対策項目 | 内容 |
テントやパラソル類 | 整理・固定・除去を実施 |
キッチンカー | 屋外での営業を抑制・停止 |
高所施設 | 大屋根リングやテラスなど立入制限 |
ガラス窓保護 | 飛来物による破損を防ぐ措置 |
車両安全対策 | トラックなどは退避・安全停車 |
過去の災害リスクやシミュレーション
夢洲は南海トラフ巨大地震を想定した耐震・かさ上げ対策済み。津波より5m高い設計になっています。 また会場には備蓄水・食料が最大72時間分用意されています。
どのタイミングで中止が決まるの?
💬「朝には晴れてても昼から台風来るなら…行っていいの?」 → 天候の急変リスクが高いと判断された場合、前日または当日早朝に閉場が決定されるケースもあります。
公式アプリや万博公式SNSなどで速報が発信されます。
会場に行く前にできる対策は?【備えて安心】


公式アプリや天気予報のチェック方法
- 万博公式アプリ「EXPO 2025 Visitors」をインストール
- 当日の気象庁・民間天気アプリを確認(10分単位の雨雲予報)
- 落雷・強風アラートのプッシュ通知も活用を
雨具・日除けなど持ち物の工夫
- 折りたたみ傘だけでなくレインポンチョや靴カバーもおすすめ
- 熱中症対策とあわせて、帽子やタオル、冷感グッズも携帯を
💬「急に降ってきてビショビショになった…」 → 予備の着替えやタオルがあると◎。子ども連れなら特に重要!
急な閉場に備えた移動・宿泊の注意点
- 交通機関の運休・混雑に備えて代替ルートを調べておく
- 遠方から来場の場合、無理せず宿泊も視野に
- 雨の日は駅までのシャトルバスの本数減にも注意
まとめ|天候の急変でも安心して楽しむために
万博は基本的に雨天決行ですが、台風や落雷などの安全確保が難しい気象条件では、一時閉場や中止が行われます。
事前の備えと、当日の正確な情報収集が「行ってよかった!」という体験に繋がります。
不安な日は、無理せず公式発表をチェックしながら、落ち着いて判断することがいちばん大切です。