万博水上ショー中止の原因はレジオネラ菌!重症化リスクや再開時期は?

2025年6月4日、大阪・関西万博の人気水上ショー「アオと夜の虹のパレード」が突如中止に。
会場アナウンスでは「整備上の都合」とされていましたが、実際の原因は海水から検出された“レジオネラ属菌”によるものでした。その後指針値超えのレジオネラ菌は『静けさの森』でも報告がありました。

SNSでは「ユスリカの影響?」「重症化することはある?」といった声も上がっていますが、今回は水質汚染による“レジオネラ症”予防のための措置です。

本記事では、中止の背景となったレジオネラ属菌とは何か?感染リスクや症状、今後のショー再開時期について、最新情報をもとに解説します。

【更新】2025.6.6  『アオと夜の虹のパレード』について、当分の間、休止することが判明した件を追加しています。

目次

水上ショーが中止に!原因はレジオネラ属菌の検出は2か所

 『アオと夜の虹のパレード』当分の間、休止

2025年6月6日、大阪関西万博HPにて下記のとおり当面休止になる案内がありました。

『アオと夜の虹のパレード』について、当分の間、休止することとなったことを受け、ご予約に関する取り扱いについて、以下のとおりお知らせいたします。
 予約受付の再開時期につきましては、改めてご案内いたします。

引用元:大阪関西万博公式HPお知らせより

レジオネラ属菌の指針値超え検出:①ウォータープラザの海水静けさの森の池

【更新】6月5日午後には、ウォータープラザの海水からだけでなく、万博会場中央に位置する『静けさの森』南側の池でも基準値を超えるレジオネラ菌が検出された、とのこと。5月28日に検出しましたが、30日から水源が同じ二カ所のエリアの水を抜き使用禁止にしています。公表はしていなかった、とのことでこちらの対策も注視されるところです。

6月4日夜、大阪・関西万博の目玉ショー「アオと夜の虹のパレード」が突如中止に。
当初、場内では「整備上の都合」とのみ案内されていましたが、その後の発表でウォータープラザの海水から指針値の20倍のレジオネラ属菌が検出されたと判明しました。

【お詫びとお知らせ】ウォータープラザにおけるレジオネラ属菌の検出について

 本日2025年6月4日(水)18時頃、ウォータープラザの海水から『レジオネラ症防止指針』の指針値以上のレジオネラ属菌が検出されたことが判明しました。
 大阪市保健所(会場衛生監視センター)に直ちに報告したところ、噴水停止の助言を受けました。この助言に基づき、本日の『アオと夜の虹のパレード』の公演中止を決定いたしました。
 観覧を楽しみにされていたお客様に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
 なお、水質改善には既に着手しており、引き続き、大阪市保健所と連携しながら、ウォータープラザの水質をモニタリングしてまいります。
 6月5日(木)及び6日(金)昼の『水と空気のシンフォニー』、夜の『アオと夜の虹のパレード』は中止とさせていただきます。
 再開の時期につきましては改めてご案内いたします。

2025年6月4日
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会

引用元:大阪関西万博公式HP

協会は保健所からの助言を受け、噴水の停止とショーの中止を決定。5日・6日の昼夜公演すべてが中止となり、水質改善とモニタリングが進められています。

このショーを楽しみにしている人は多いだけに5日・6日の昼夜公演すべてが中止はキツイ…

大阪関西万博公式HP 【お詫びとお知らせ】ウォータープラザにおけるレジオネラ属菌の検出について

大阪関西万博公式HP静けさの森水盤の利用停止措置について

なお、予約不要の『水と空気のシンフォニー』と事前に予約が必要な『アオと夜の虹のパレード』は、ウォータープラザ周辺の自由エリアから滞在観覧できるスタイルで実施されています。

そのため今回の中止は、予約者だけでなく、当日立ち寄って楽しむ予定だった来場者に影響を与える結果になりました。

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時系列で見る:水上ショー中止までの経緯

万博会場での水上ショー中止に至るまでには、虫の大量発生から水質管理の問題まで、いくつかの段階がありました。


とくにユスリカの大量発生は、ウォータープラザ周辺の環境に由来するとされ、結果としてレジオネラ菌が検出されたことも含め、会場の“水まわり”全体への関心が高まっています。

日付出来事内容・背景
~5月ユスリカ大量発生会場南側「ウォータープラザ」付近で昆虫ユスリカが大量発生。SNSや報道で話題に。
5月28日レジオネラ菌を『静けさの森』池で指針値超え検出30日には該当池の水を抜き、利用停止の対処→6/5まで発表なし
6月4日(水) 昼『水と空気のシンフォニー』実施通常通り開催された模様。
6月4日(水) 夜『アオと夜の虹のパレード』中止「整備上の都合」と場内アナウンス。
6月4日(水) 18時頃レジオネラ属菌の検出を発表海水から基準値超の菌が検出、保健所の助言で中止決定。
6月5日・6日昼夜のショーすべて中止水質改善とモニタリング実施中。再開は未定。

このように、ユスリカの発生とレジオネラ菌の検出は、それぞれ別の問題ですが、
共通するのは「水を扱う場所の管理」におけるリスクの顕在化です。
今後もショーの再開可否に加えて、会場全体の衛生環境への注視が必要となりそうです。

\ユスリカの発生が水上ショー中止に関係ある?気になる方はこちら/
➡ 『【刺さないけど要注意】大阪万博ユスリカなぜ発生?虫よけ必要?体への影響も調査!

レジオネラ属菌とは?感染経路と重症化リスクを解説

どんな菌?

レジオネラ属菌は、水の中に生息する細菌で、冷却塔・噴水・温泉・シャワーなどの人工水設備で繁殖しやすいとされています。特に温かく湿った場所で増えやすく、定期的な水質管理が必要です。

✅レジオネラ菌が繁殖しやすい条件

条件説明
水が停滞している流れがないことで菌が定着・増殖しやすくなる
水温が25〜45℃程度特に35〜40℃は最も増えやすい
ぬめり(バイオフィルム)がある配管内の汚れや藻が菌の温床になる
塩素が薄まっている塩素など殺菌成分が十分でない場合に増殖

🏫 よくある繁殖場所の例

  • 冷却塔(ビル空調設備)
  • 噴水・ミスト設備
  • 温泉・ジャグジー
  • シャワー・蛇口・給湯器内部
  • 学校や公共施設のプール(管理が不十分な場合)
  • 浄水装置、加湿器、水耕栽培タンクなど

つまり
流れの少ない人工水環境で、温かくて殺菌管理が甘い水場は要注意。
✅学校のプールでも、ろ過装置が止まっていたり、夏前の使用開始前に点検が不十分だと繁殖の可能性があります。

感染経路は?

  • 感染は主に空気中に舞った水滴(エアロゾル)を吸い込むことによって起こります。
  • 水しぶきが肺に入ることで「レジオネラ症」という肺炎を引き起こすことがあり、人から人への感染は起こりにくいとされています。

人から人への感染は起こりにくいんですね・・・

なお、レジオネラ菌は人から人へうつることはほとんどありませんが、噴水ショーなどでエアロゾル(水しぶき)が多く飛ぶ場面では、マスクの着用が予防策として有効です。特に免疫力が弱い方やご高齢の方は、念のため対策をしておくと安心です。

主な症状・重症化リスク

  • 潜伏期間:2〜10日(平均5〜6日)
  • 主な症状:高熱、咳、呼吸困難、筋肉痛、肺炎
  • 高齢者や免疫力が低い方、基礎疾患がある人は重症化のリスクが高く、注意が必要です。

よく混同される「サルモネラ菌」との違いは?

SNSでは「サルモネラ?」と間違える声も見られたため、ここで両者の違いを整理しておきます。

項目レジオネラ菌サルモネラ菌
生息場所水回り(温水・冷却塔・噴水など)食品(生卵・鶏肉・汚染された水など)
主な感染経路水の飛沫(エアロゾル)吸引汚染食品の摂取
潜伏期間2~10日(平均5~6日)数時間~3日程度
主な症状肺炎・発熱・咳・筋肉痛腹痛・下痢・発熱・吐き気
重症化しやすい人高齢者・免疫力の弱い人子ども・高齢者・抵抗力の弱い人

📝 今回の水上ショー中止の原因は「レジオネラ属菌」です。


よくある質問Q&A

「レジオネラ菌って、どうやって感染するの?」

「水に含まれた菌が、細かいしぶきになって空気中に飛んで、それを吸い込むと肺に入っちゃうことがあるんだ。レジオネラ症っていう肺炎になって、重症化することもあるからね。特に高齢者や免疫が弱ってる人は要注意なんだよ。

「えっ、じゃあ見てるだけでも感染するの?」

「ショーの噴水で舞った水しぶきが空気中に広がるから、観客の肺に入るリスクがあるんだ。だから、安全のためにショーを中止したってわけ」

「いのちのパーク」ミストは大丈夫?

「いのちのパーク」は水道水を使っているので水質は「飲んでも大丈夫」と公式は答えているよ」

なお、万博協会は「いのちパーク」で散布されるミストの水は、海水ではなく水道水を使用していることから、水質について「飲んでも大丈夫な水」と説明しています。

引用元:Yahoo!ニュース

水上ショーの再開はいつ?最新情報を確認しよう

【更新】2025.6.6 午後9時現在、大阪関西万博公式HPにて7日以降の公演について特に発表はありません。随時更新します。

現時点で、ショーの再開時期は未定とされています。
ただし、万博協会は「水質改善にはすでに着手している」とし、今後も保健所と連携しながら対応を進める方針です。

また『静けさの森』への立ち入りも消毒後、再開を願うばかりです。

来場予定の方は、最新情報を以下でチェックしてください:

その前に…

\他にも気になる万博の心配ごとはこちら/
➡ 『【刺さないけど要注意】大阪万博ユスリカなぜ発生?虫よけ必要?体への影響も調査!

➡『大阪関西万博の喫煙所どこ?過去メタンガス検出・事故場所も地図で確認!

静けさの森は?

会場衛生監視センターの助言を踏まえ、静けさの森の南側・西側の水盤の水を排水し、先月30日朝から利用停止したとしています。今後は清掃及び消毒等を行い、検査を実施した上で、利用再開を目指す予定です。

引用元:Yahoo!ニュース

検査後、利用再開になる際には公式で発表があると期待したいところです。こちらも会場を訪れる予定の人は事前にお知らせやニュースリリースをチェック✅をおススメします。

👉 お知らせ | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト

まとめ:原因を正しく理解し、安全に万博を楽しもう

万博そのものは通常通り開催されています。
 感染対策を意識しながら、安心して楽しむことが大切です。

水上ショーが中止されたのは、ユスリカやサルモネラではなく、レジオネラ属菌が検出されたため。その後、『静けさの森』の池からも指針値超えの報告。

レジオネラ症は重症化のリスクもあるため、早期の中止判断は予防措置として妥当

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