閉幕が迫る大阪・関西万博。
「閉幕後はどうなる?」
「アフター万博、気になる!」
「どんなパビリオンがレガシーで残る?」という声が高まっています。
- ミャクミャク像の移設方針と“巡回→夢洲帰還”構想
- ガンダム像/パビリオンの撤去・再利用・展示計画
- 大屋根リングの保存区間と“木のレガシー”活用
- 夢洲駅・跡地の再開発とIR連携の将来像
この記事では、閉幕後の大阪万博が残すレガシーと、
会場や駅・跡地がどう変化していくのかを、公式発表・報道ベースで徹底解説します。
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大阪・関西万博2025はいつ閉幕?会期と解体スケジュール概要
大阪・関西万博の最終日は2025年10月13日(月・祝)。
半年間にわたって開催された会期が幕を閉じ、同日夜には閉会式とEXPO Thanks花火が行われる予定です。
会期終了後は、展示の撤去や安全確認の工程を経て、
11月以降に段階的な解体工事が始まる見込みです。
一斉撤去ではなく、エリアごとに順次作業が進められる形で、
2026年春ごろまでには主要構造物の撤去が完了する予定とされています。
ミャクミャク像はどこへ?閉幕後の移設と“レガシー”

会場の東西ゲートに設置された2体のミャクミャク像は
どのような段階で保存・移設されるかというと…

万博開催中に公開された吉村洋文知事自身のYouTubeチャンネル(2025年8月29日公開)で、次のように話しています。
東西ゲートのミャクミャク2体は大阪府が所有します。
万博閉幕後は、観光地において、レガシーとしてまたミャクミャクに会えるようにする。(知事自身としては)最初はやはり1970年の大阪万博がやっぱりスタートであるので吹田市の万博記念公園、から始めようと思っているんです。
来年の春からはそこから引っ越しをして色んな所に行こうじゃないですか、と。最終的には夢洲に戻ってくる。
引用元:吉村洋文知事YouTubeチャンネル ショート
当面は吹田市の万博記念公園に移設され、来春以降は府内外を巡回展示。
そして将来的には「夢洲のまちづくり(二期開発)」が完成した段階で再び戻ってくる構想が示されています。



夢洲に最終的には戻ってくる想定、となっていますが今後どのような展開に最終決定するのかとても気になるところです。
夢洲の二期の街づくりが計画中なので完成した時に里帰りさせよう、と思っています。夢洲のアイコンに、そこからずーッと夢洲のアイコンでね。
吉村洋文知事YouTubeチャンネル ショート
万博が終わった後の会場跡地がどうなるのか示唆するコメントです。
新しい夢洲に生まれ変わった後はミャクミャクは
アイコン的存在としてまた姿をみせてくれることになりそうです。
\保存版・2025年の記念としてもとっておきに!/
ガンダム像やガンダムパビリオンの今後は?


人気を集めた「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」では、
実物大のRX-78F00ガンダム像が展示され、連日長蛇の列を記録しました。
閉幕後は解体・撤去されますが、バンダイナムコグループは
とコメントしています。
ガンダム像の部材や一部演出技術は、次世代の常設施設や企画展での再利用も想定されており、
「ガンダムが生まれた地・大阪」での再登場が期待されています。
RX-78F00ガンダム像の展示経緯まとめ
もともと横浜から
年月 | 出来事・展示内容 |
---|---|
2020年12月 | 神奈川県横浜市「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」にて、動く実物大ガンダム像(RX-78F00)として公開。高さ約18mで実際に可動する“動くガンダム”として世界的な話題に。 |
2024年3月 | 横浜での展示が終了。閉場時には記念イベントや特別映像配信が行われ、多くのファンが別れを惜しんだ。 |
2025年4月 | 資材を再利用し、新たに「RX-78F00/E ガンダム」として大阪・関西万博の「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」前に設置。全高約17m、片膝を立てて空に腕を差し伸べる姿で登場。 |
2025年10月13日(予定) | 万博閉幕に伴い、現在の展示も終了予定。閉幕後は撤去・再展示の可能性が検討されている。 |
万博内の展示は「GUNDAM NEXT FUTURE」シリーズの一環として実施されており、
今後も世界各地で新しい形で展開される見込みです。
その他の主要パビリオンはどうなる?


閉幕後、海外パビリオンの多くは解体対象となりますが、
一部は再利用・移設・再展示が決まっています。
一部報道によると、以下の動きがあります!
パビリオン | 閉幕後の予定 |
---|---|
オランダ館 | 淡路島に建物を丸ごと移設(パソナが再利用) |
ルクセンブルク館 | 大阪・交野市の子育て施設として再利用、基礎部分はネスタリゾート神戸で一部再使用 |
ブルーオーシャン・ドーム | モルディブへ移設予定 |
ウーマンズパビリオン | 前回ドバイ万博日本館を再利用→2027年横浜国際園芸博で再々利用 |
ウズベキスタン館 | 使用木材をウズベキスタン国内の学校・公園建設に再利用 |
イタリア館「天空のアトラス」 | 美術館での保存・展示を検討中 |



ウーマンズパビリオンの施設は再々利用!もともと2021年に開催されたドバイ万博では、フランス館の協力・ケリング財団(Gucciグループ)支援により設計。
さらに2027年開催の「国際園芸博覧会(横浜・旧上瀬谷通信施設跡地)」で再々利用予定✨
ドバイ万博(2021–2022) → 大阪万博(2025) → 横浜国際園芸博(2027)
と世界の万博を巡るレガシー建築!
「一度作って終わり」ではなく、建材・展示物・設備の多くが再活用される点が、
2025年万博の“レガシー設計”として高く評価されています。
話題になった2億円トイレはどこへ?
総工費約2億円とも言われる木造トイレ棟は、会場内でも特に注目を集めた施設のひとつ。
10月12日・13日、万博ラスト2Days。
— 米澤隆 (@yonezawatakashi) October 11, 2025
万博会場にいます‼️
2億円ぶんの感謝を込めて——
グランドフィナーレ、キメさせていただきます✨#大阪関西万博 #EXPO2025#万博トイレ5 #万博2億円トイレ#動く米澤パビリオン pic.twitter.com/QdyjoCa9Vg



“万博の象徴的トイレ”として話題になりました。
閉幕後は、大阪府が河内長野市の植物園「府立・花の文化園」で一部を再利用する方針です。
- 大阪府立花の文化園:公式ホームページ
- 住所:〒586-0036 大阪府河内長野市高向2292−1
- 営業:10:00 – 17:00 ※入園は閉園時間の1時間前まで
- 休園日:月曜・年末年始 ※月曜が祝日の場合は翌日が休園リスト
ミライ人間洗濯機は販売される?
大阪・関西万博で話題となっている「人間洗濯機(ミライ人間洗濯機)」を開発したのは、大阪市淀川区に本社を置く「株式会社サイエンス」です。
この「ミライ人間洗濯機」は、サイエンス独自の“ファインバブル技術”やAIによる健康状態測定システムを搭載し、体を自動で洗うだけでなく心まで癒す未来型入浴装置として、大阪ヘルスケアパビリオンで展示されていました。
新大阪の駅前にある「株式会社サイエンス」ショールームで11月には展示をする予定
- 大阪関西万博閉幕時点で10台の予約申込あり➡ホテルやレジャー施設・マンションギャラリー(集客のため)
- 一般に販売する場合の想定価格:高級外車1台分程 ※開発費は約1億円でした💦
- 海外のロイヤルファミリーから3台予約希望の打診あり
住所:〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-5-15 新大阪セントラルタワー南館1F
TEL:06-6307-2400
※心斎橋にもショールームがありますが、人間洗濯機の展示は新大阪の方です
イタリア館の名作が美術館で再展示へ
大阪・関西万博で屈指の人気を誇ったイタリア館。
事前予約が難しく、入場しても館内は連日長蛇の列で、
「見られなかった」「もう一度観たい」という声も多く聞かれました。
そんな中、イタリア館の主要作品の一部が万博閉幕後も再展示されることが決定!
2025年10月25日(土)から、大阪市立美術館(天王寺区)で開催される
特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」(朝日新聞社など主催)で公開されます。
本展は、日本とイタリアの国交160周年を記念し、
万博の文化的レガシーを継承する趣旨で企画されたもの。
主な展示作品はコチラ
作品名 | 作者・時代 | 備考 |
---|---|---|
ファルネーゼのアトラス | 2世紀 | 天球を肩に担ぐ巨神像。イタリア館の象徴的展示。 |
正義の旗 | ペルジーノ(1496年) | ルネサンス期の代表作。 |
アトランティコ手稿 | レオナルド・ダ・ヴィンチ(1478〜1482年頃) | 日本初公開となる2点を新たに展示。 |
イタリア館ではこのほか、カラヴァッジョ「キリストの埋葬」(1602〜04年)なども紹介されていましたが、
閉幕後も“芸術のレガシー”として、その一部が大阪で再び輝きを放ちます✨
特別展「天空のアトラス」は、2025年10月25日〜2026年1月12日まで開催。
日時指定予約優先制
料金:一般1800円/高校・大学生1500円/小中学生500円。
開館:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
(詳細は大阪市立美術館公式HPまたは「なにわコール」06-4301-7285へ)
※当日券の購入・予約は10月18日(土)10:00より「天空のアトラス イタリア館の至宝」公式オンラインチケットと各プレイガイドにて開始!
入場は日時指定の予約優先制(日時指定予約優先制)です。
事前予約がおすすめで、満員になると当日券では入れないこともあります。
空きがある場合は当日券も販売されますが、混雑時は入場を待つことがありますのでご注意を。
チケットの主な販売場所
①「天空のアトラス イタリア館の至宝」公式オンラインチケット
②ローソンチケット(Lコード:53198)
③セブンチケット(セブンコード:113-096)
④tabiwa



大阪市立美術館はJR天王寺駅や大阪メトロ天王寺駅から「天王寺動物園」へ向かう途中、天王寺公園内にあります。
大屋根リングはどう残る?“木のレガシー”活用と保存区間


会場の象徴ともいえる大屋根リング(全長約2km・高さ最大20m)は、
世界最大級の木造建築物として注目を集めました。
1周約2km、高さ最大20mの世界最大の木造建築物「大屋根リング」は、9月に入り、リングの北東、約200m部分を大阪市が公園として管理する案で合意しました。費用は、数十億円規模が見込まれています。
引用元:MBS NEWS
また、解体された木材は再加工され、
府内の公共施設や教育機関の内装材として再利用される予定。
「木の循環」をテーマとしたサステナブルなレガシーが実現します。
\大屋根リングって世界に誇る木造建築物✨会場内の建築~トイレまで網羅/
\大阪・関西万博では会場デザインプロデューサーを務め、 国内外から耳目を集める藤本氏/
夢洲駅・跡地の再開発は?IR統合リゾートとの連携も視野
夢洲駅の今後





閉幕後しばらくは、IR統合型リゾート(大阪IR)などの建設に携わる関係者が主に利用することになりそうです。
そのため、万博開催中に比べるとダイヤ変更・本数の減少が見込まれています。
駅舎はIR統合型リゾート(大阪IR)や周辺商業施設の主要アクセス拠点として位置づけられており、
IR開業(2030年前後)までの間にリニューアル整備が進む予定です。
万博跡地はどうなる?「夢洲第2期エリア」として再開発へ
そもそもIRとは何の略?
Integrated Resort(インテグレーテッド・リゾート)
の略です。
つまり日本語では「統合型リゾート施設」のこと。
跡地全体は、
物流・研究・観光複合エリア
などに再編成。府市は「未来型のまちづくり」を掲げ、
ポスト万博=夢洲の第2章に向けた準備を進めています。
カジノを含む大型ホテルや商業施設、国際会議場(MICE)などを
ひとつのエリアに集めた巨大複合観光施設となりそうです。
主なエリアは3つ!
- IR(統合型リゾート)エリア
- 万博跡の再開発ゾーン
- 物流・研究・観光複合エリア
万博会場の隣接地でIRの工事は4月には着工されている様です。
【大阪万博会場の隣地】日本初のカジノ含むIR、24日に本体工事着工へhttps://t.co/agUaEmEdOL
— 日経関西 (@nikkeikansai) April 14, 2025
2030年秋ごろにIRの開業を目指す大阪IR株式会社が、万博会場の隣接地で24日から施設本体の建設工事に入ります。大型重機の稼働ピークを閉幕後とし、「騒音や景観悪化に最大限配慮する」としています。 pic.twitter.com/H8WnJU2Gnn
IR統合型リゾート(大阪IR) 主な施設内容
- 高級ホテル群
- カジノ(観光客向け・入場制限あり)
- 国際会議場・展示ホール(MICE)
- ショッピング・飲食施設 劇場・アリーナなどのエンタメ施設
世界の代表的なIR
地域 | 代表施設 |
---|---|
🇸🇬 シンガポール | マリーナベイ・サンズ |
🇺🇸 ラスベガス | ベラージオ、MGMグランド |
🇲🇴 マカオ | ザ・ヴェネチアン・マカオ |
🇰🇷 韓国・仁川 | パラダイスシティ |
大阪・夢洲のIR計画
- 運営:MGMリゾーツ・インターナショナル × オリックス連合
- 開業予定:2030年秋ごろ
- 敷地面積:約49ヘクタール(万博会場に隣接)
- 施設構成:大型ホテル、国際会議場、商業・エンタメ施設、カジノ など
日本初の正式認定IRとして、
「万博跡地 → IR → 未来都市」 という流れで開発が進められています。
レガシーとして残る大阪万博の象徴とは?
ミャクミャク像、大屋根リング、そして木材や展示の再利用——
それぞれが「形は変わっても理念を残す」レガシーです。
大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げてきました。
閉幕後も、環境共生や技術の進化、人のつながりをテーマに、
“未来へ続く舞台”として記憶に残るでしょう。
まとめ|閉幕後も“未来をつなぐ”大阪・関西万博のレガシー
- ミャクミャク像=関西の主な観光地を巡回→夢洲へ帰還、という構想も浮上
- ガンダム像=撤去後に再展示・再活用予定
- 大屋根リング=一部保存・木材再利用
- 夢洲駅・跡地=IR・観光エリアとして再整備
2025年の万博は閉幕しても終わりではありません。
「人と未来をつなぐ舞台」は、これからも形を変えて続いていきます。