2025年9月13日(土)、東京2025世界陸上の開幕を記念してブルーインパルスが特別飛行を予定しています。
しかし気になるのは「雨でも飛ぶの?」「どんな条件で中止になるの?」という点。
ブルーインパルスの展示飛行は、多少の雨や曇りなら実施されることもありますが、視界や雲の高さ(シーリング)、風速などの条件を満たさなければ安全第一で中止となります。
本記事では、過去の事例や防衛省・航空自衛隊の基準をもとに、雨天時の飛行可否の判断基準と中止情報を確認する方法をまとめました。
【更新|9/13 11:18】
本日の展示飛行は天候により中止の発表が公式から発表がありました。可否判断は雲底・視程・風・雷などの運航条件に加え、観覧エリアの安全(混雑・避難導線・雷/突風の危険)も総合考慮されます。今回は安全最優先の判断となりました。
→ 本文では中止/実施の判断基準と当日の直前チェック方法を引き続き解説しています。
【最新情報】2025年9月13日 11:18発表
本日予定されていたブルーインパルス展示飛行(13:15〜13:40)は、天候および安全上の理由により中止となりました。
【重要なお知らせ】本日予定されていた世界陸上における #ブルーインパルス の展示飛行は、天候により中止となりました。
— 防衛省 航空自衛隊 (@JASDF_PAO) September 13, 2025
楽しみにされていた皆さまには誠に申し訳ございませんが、航空機の安全運航と周辺環境への配慮を最優先とした判断となります。何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
以下では、中止・順延の基準や当日のチェック方法を解説しています。
ブルーインパルス世界陸上飛行の基本情報
東京2025世界陸上の開催初日、9月13日お昼の時間帯に国立競技場で約10分間の展示飛行を実施予定です!その前日12日に予行演習も行われますが時間が違います、これは要注意💦
- 本番:2025年9月13日(土)12:25〜12:50頃
- 予行:9月12日(金)13:15〜13:40頃
国立競技場で約10分間の展示飛行を実施、その後
東京スカイツリー・東京駅・東京タワー・渋谷駅・代々木公園・都庁を巡るルートです!

入間基地→東京上空→入間基地(時系列テーブル・推定)
※高度は概算(MSL)。時刻は目安(±2〜3分、最大±5分)。
| 推定通過時間 | 区間/エリア | 想定(高度帯) | メモ |
|---|---|---|---|
| 12:10 | 入間基地 離陸 | — | 展示飛行へ向け離陸 |
| 12:20–12:25 | 東京域へ進入(必要時は待機旋回) | 約610m | 状況により上空で待機の可能性 |
| 12:25–12:35 | 国立競技場(展示) | 約640m | 公式の展示枠 |
| 12:35–12:37 | 代々木公園(1回目:離脱旋回の可能性) | 約640m | 国立の展示終了直後に東方へ向かう旋回中に見える場合あり(風で半径変動) |
| 12:38–12:42 | 東京スカイツリー周辺 | 約945m | 東側の通過区間。タワーと重ねやすい |
| 12:42–12:44 | 東京駅・丸の内 | 約945–640m | 駅前広場/KITTE屋上など |
| 12:44–12:47 | 東京タワー(芝公園) | 約640m | 直下より少し離れると◎ |
| 12:46–12:49 | 渋谷エリア | 約640m | 宮益坂・代々木公園東口側など |
| 12:47–12:48 | 代々木公園(2回目:渋谷→都庁の途中) | 約640m | 直線コース途中で再通過の可能性。見えない場合あり |
| 12:49–12:50 | 都庁・新宿 | 約640m | 終盤の“締め”区間 |
| 12:50–12:52 | 展示空域の退去(帰投開始) | — | 東京上空から入間方面へ離れる |
| 12:55 | 入間基地 着陸 | — | 展示終了 |
- 国立→スカイツリーは直線距離約9~10km。展示速度(おおむね時速200〜300km台)を考えると2〜3分
- 天候・安全判断で順序や時刻が変わる/一部区間省略の可能性があります。

スカイツリーが高いのでその分飛行高度が約300m程高くなってますね!
「2100ft(約640m)」=国立競技場・東京タワー・都庁・渋谷の区間、
「3100ft(約945m)」=スカイツリー周辺の区間
ブルーインパルス展示飛行 雨天・中止の可能性は?







ブルーインパルスは編隊飛行を行うため、計器飛行ではなく有視界飛行(目で見える範囲での飛行)が基本です。



無線も大事!パイロットが声を出し合い、声掛けでフォーメーションやスモークのオン・オフのタイミングを確認している、と公式で説明をしています。
隊形を組むパイロット同士が無線はもちろんお互いを目視できる環境が必須です。そのため、天候や気象条件が一定の基準を下回ると、安全を最優先して中止または演目変更が判断されます。
具体的な目安は以下の通りです。
| 条件 | 中止の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| シーリング(雲底高度)☁️ | 1500ft(約450m)未満 | 雲が低すぎると編隊を組んだ飛行ができない。観客からも視認困難。 |
| 視程(見通し距離)👀 | 5km未満 | 機体同士や地上から編隊が確認できず、安全に演技不可。 |
| 降雨量☔ | 1mm/h以上の雨 | スモークが拡散して見えにくくなり、パイロットの視界も不良に。 |
| 風速💨 | 地上風10m/s以上(強風・突風) | 都心部ではビル風も重なり、安定した飛行が難しくなる。 |
| 雷⚡ | 注意報レベル以上 | 落雷リスクがあり、観客の避難も必要になるため即中止。 |



イメージすると、例えば…
- シーリング(雲低)…1500ft(約450m)未満➡東京タワー(333m)の上に雲がかかるとほぼアウト
- 視程(見通し距離)…5km未満➡東京駅からスカイツリーが見えない状態
- 降雨量…1mm/h以上の雨➡地面がしっかり濡れて水たまりができ始めるレベル
実際の判断はどうなる?
- 小雨・曇天 → 条件が揃えば飛行することも多い。
- 低い雲や視界不良 → 演目を縮小、または航過飛行のみ。
- 強風や雷注意報 → 離陸そのものが見送られるケースが多い。
実際に2025年4月の大阪・関西万博では、当日朝まで気象条件の回復を待ったものの、シーリング(雲底高度)と視程が基準を満たさず、離陸直前で中止が発表されました。



大阪関西万博開催日の目玉イベントでしたが、当時3機を先行して飛行させたもののそのうえで中止となりました。ギリギリまで飛行を試みてくれた背景があります。
アクロバット飛行を披露する6機のうち、3機が先行して離陸。飛行ルートとして予定していた通天閣や1970年の大阪万博会場を上空から視察した。しかし降水が確認され、視界も悪かった
引用元:毎日新聞
この時の状況からも、やはり降水と視界不良が重なり安全性を確保することが大事と判断できます。
公式発表のチェック方法
飛行の可否は当日にならないと確定しません。必ず公式情報をチェックしましょう。
【#ブルーインパルス 展示飛行経路のお知らせ】#東京2025世界陸上 にて実施される展示飛行の飛行経路が決定しました✈️💨
— 防衛省 航空自衛隊 (@JASDF_PAO) September 5, 2025
🗓️実施日:9月13日(土)
🕒時間:12:25から(予定)
青空を彩る精鋭の軌跡を、ぜひご覧ください!
細部はこちらから👇https://t.co/CKIHd28f9a#航空自衛隊 pic.twitter.com/FA4Ljprgwi
公式アカウントではこのように発表されるため、ブックマークしておくと安心です。
ブルーインパルス展示飛行 当日9/13(土)の天気予報
ブルーインパルスの飛行が実施できるかは、天気予報は入間基地(離陸可否)と国立競技場周辺(演技可否)の両方を見るのがポイントになりそうです!
- 住所:入間基地=埼玉県狭山市稲荷山2丁目3
- ブルーインパルスが離陸する可能性が高い基地。
- ここが悪天候だと離陸できない=飛行そのものが不可能になります。
- 特に「雨・雷・視程不良」は基地判断でストップがかかります。
- 住所:東京都新宿区霞ヶ丘町10-1➡JR総武線「千駄ヶ谷駅」や「信濃町駅」から徒歩圏内!
- メイン展示飛行の場所であり、観客が見たいポイント。
- ここで視界が悪い・雲が低いと、飛んでも観客が見えないので「演目縮小・中止」の判断要因になります。
- 特に「シーリング(雲の高さ)」「視程」「風速」が重要。
東京都新宿区:国立競技場周辺の天気


13日は日差しのチャンスがあってもスッキリしない空。雨の降る可能性があり、一時的な強雨や雷雨のおそれもあります。
注意報が発令中
新宿区に限らず東京地方では、強風や高波、濃霧による視程障害に注意。竜巻などの激しい突風や急な強い雨、落雷に注意してください。
埼玉県狭山市:離発着地の天気


13日:午前中は降水確率が高く、離陸には不向きです。特にブルーインパルスのような展示飛行では、視界と安全性が最優先されます。
午後は降水確率が30%に下がるため、天候が回復すれば離陸の可能性あり✨
天気予報も当日にチェックしましょう!
\天気や条件によっては現地で見られないケースもあります。/
その場合に気になるのが「ライブ配信やテレビ中継はあるのか?」という点。
▶こちらの記事で詳しくまとめていますので、あわせてチェックしてみてください。
ブルーインパルス東京2025世界陸上|展示飛行ライブ配信はある?生中継を徹底調査
まとめ
- ブルーインパルスは小雨や曇天でも飛ぶ場合がある
- ただし視界不良や雲底高度が低い場合は安全第一で中止に
- 予行(9/12)は大雨予報で予行演習は中止リスクがあり、本番(9/13)は実施の可能性高め
- 最新情報は防衛省・自衛隊や世界陸上公式Xをチェック
💡本番当日は天気回復が期待されるので、ぜひ空を見上げてブルーインパルスの展示飛行を楽しみにしましょう!







