8月13日開催予定の「関門海峡花火大会2025」。例年ほとんどの年で開催されてきましたが、当日の天候や前日までの大雨・強風によっては中止になる可能性もあります。今年は九州北部で線状降水帯による記録的大雨が続き、河川の増水や突風などの影響が懸念される状況です。
本記事では、雨・雷・強風時の開催可否の判断基準や発表時間、確認方法、さらに過去の中止事例までわかりやすくまとめます。
関門海峡花火大会2025の概要

「関門海峡花火大会2025」は、2025年8月13日(火)に開催予定です。
福岡県北九州市の門司会場と山口県下関市の下関会場で同時に行われ、海峡を挟んで合計1万8,000発もの花火が夜空を彩ります。
- 門司側:約7,500発
- 下関側:約1万500発
今年の開会式は門司側で19:40〜実施され、続いて両会場とも19:50に花火打ち上げ開始、20:20頃まで迫力の花火が続きます。打ち上げ数は例年と同じ規模で、海峡を挟んだ両岸から一斉に上がる景色は圧巻です。
門司会場の打ち上げ場所は、JR門司港駅から海岸西側にある関門海峡ミュージアムの海側。観覧席や屋台も多数設置され、会場周辺は毎年多くの来場者で賑わいます。
雨・雷・強風で中止になる可能性は?

判断時間と発表タイミング
- 門司会場:当日の正午に1回目の判断、14時に最終判断
- 下関会場:当日の正午に1回目の判断、15時に最終判断
- 中止の場合は公式サイトやSNS(X)で速やかに発表
当日は雨が降っても花火大会は開催いたしますが、強風などで中止する場合があります。
また、緊急事態宣言などにより中止になることもあります。
引用元:大会HP・FAQより
開催については、当日の正午までに1度、午後2時に最終判断を行い、中止の場合は発表させていただきます。
また、ホームページにおいても、状況を随時掲載致しますので是非ご利用ください。
より詳細な判断の内容も。
公式サイトによると関門海峡花火大会は雨が降っても開催するが強風などで中止する場合がある。開催の可否については門司会場の運営団体は当日の正午までに1度、午後2時に最終判断を行い、中止の場合は発表するという。下関会場側は当日の正午と午後3時(最終)に決定し、それ以降にホームページで公表するという。
引用元:福井新聞
なので「正午発表=その時点で中止決定」という意味ではなく、
最終的にGO/中止を決めるのは下関側14時/門司会場側15時と理解しておいても良さそうです。

これをざっくりまとめると・・・
ポイントまとめ
- 小雨なら開催、ただし強風など危険時は中止
- 緊急事態宣言など社会的事情でも中止あり
- 開催判断は正午と14時・15時に行い、中止は公式HPで発表
公式発表の中止基準(門司・下関両会場)
関門海峡花火大会は、雨が降っても開催される場合が多いです。
ただし以下の条件に当てはまる場合は中止となる可能性があります。
- 強風(海上花火の安全確保が困難な場合)
- 台風接近や高波・波浪警報が発令された場合
- 雷雲の接近や落雷の恐れが高い場合
- 花火筒の設置場所や周辺が浸水した場合
雨自体では中止にならないことが多いですが、海沿い特有の強風や波浪が大きな判断材料となります。
(※公式サイトでは「雨天決行」「小雨決行」などの具体的な表現は明記されていませんが、過去の傾向からは雨でも実施される場合が多いです)
雨自体では中止にならないことが多いですが、海沿い特有の強風や波浪が大きな判断材料になります。
前日までの線状降水帯による影響は?
2025年は九州北部で前日まで線状降水帯による記録的大雨が続いており、当日は晴れ予報でも影響が残る可能性があります。
特に注意すべきは以下の点です。
- 河川の増水で花火筒の設置ができない
- 地盤の緩みや仮設設備の安全性低下
- 道路冠水による搬入・搬出の遅延
実際、2025年8月11日に開催予定だった京都・保津川花火大会は、打ち上げ場所が川であるため、河川増水で筒の設置場所が浸水し中止となりました。
また、2024年の足立区花火大会は当日晴れていたにもかかわらず、直前のゲリラ雷雨で中止になった事例もあります。
中止判断に使われる気象基準(目安)
関門海峡の公式は詳細数値を公表していませんが、全国的な安全基準から以下の目安が参考になります。
風速10m以上ある天候の場合、花火を打ち揚げることは法令で禁止されています。
引用元:煙火Q&A
項目 | 判断の目安 | 中止の可能性 |
---|---|---|
風速 | 平均7m/s以上で危険信号、10m/s以上で打ち上げ禁止(火薬類取締法) | 高 |
降雨量 | 1時間50mm超、または大雨・洪水警報発令時 | 高 |
雷 | 雷注意報や落雷の恐れがある場合 | 高 |
気象警報 | 暴風・大雨・洪水・波浪など複数の警報発令時は総合判断で中止 | 高 |

平均7m/s以上の風速や1時間50mm超ってどんな感じ?
平均風速7m/s以上というのは、地上でしっかりした風が吹き続けている感覚です。
例えば平均7m/s以上の風速
➡強めの海風がずっと吹いているような状況で、軽いものが風で飛ばされる心配があるくらいです。10m/s以上になると傘がひっくり返る可能性があり、歩くのに支障を感じるほどの風となります。
1時間50mm超の雨量
➡かなりの豪雨をイメージしてください。
12日午前7時時点の天気概況(福岡管区気象台による発表)
また、強風注意報+波浪注意報は正午まで継続中、さらに雷注意報も翌午前12時まで継続見込みとなっており、特に風・波・雷には要注意です。
午前7時時点では、天気ははっきりしませんでしたが、現地は「おおむね曇り」で時折にわか雨の可能性がある状況です(6時間に2回程度のにわか雨)
気象警報としては、「大雨警報(→午後6時まで)」および「大雨注意報(→水曜日午前12時まで)」が発表されており、土砂災害への厳重警戒が必要な状況です。



線状降水帯が去った後も、土砂災害や河川の増水など影響が残る可能性があります。
過去10年の開催・中止履歴
年度 | 開催状況 | 中止理由 | 公式発表リンク |
---|---|---|---|
2015年 | 開催 | – | – |
2016年 | 開催 | – | – |
2017年 | 開催 | – | – |
2018年 | 開催 | – | – |
2019年 | 開催 | – | – |
2020年 | 中止 | 新型コロナウイルス感染拡大防止 | 下関21世紀協会発表 |
2021年 | 中止 | 新型コロナウイルス感染拡大防止 | 門司実行委員会発表 |
2022年 | 開催 | –(3年ぶり開催) | – |
2023年 | 開催 | – | – |
2024年 | 開催 | – | – |
過去10年で天候による中止はありませんが、海沿いの大会であるため強風や高波の影響は毎年警戒されています。
当日の開催可否を確認する方法
以下が、各公式サイトのURLです。
- 門司側公式サイト(門司実行委員会):関門海峡花火大会公式ホームページ〔門司側〕
- 下関側公式サイト(下関21世紀協会):関門海峡花火大会公式サイト〔下関会場〕
- 天気情報サイト等の雨雲レーダー、海上風予測の活用
➡ウェザーニュースの雨雲レーダーはこちら
どちらも「公式ホームページ」として認識されており、最新情報・中止判断などはこちらでご確認いただけます。必要に応じてリンクを本文や確認方法の欄に入れると良さそうですね。
当日13日(水)の天気予報は?




前日の12日は断続的に雨が降り、強雨や雷雨、強風に注意が必要。二次災害や新たな災害の発生に厳重な警戒が大事ですが、当日は天気が回復する予想です。
💡湿気も上がる可能性があり、雨具などの天気急変に備える準備と暑さ対策の準備も必要がありそうです。
安全に楽しむための注意点
- レインコート・ポンチョ(傘は混雑時危険)
- 防水バッグやスマホ用防水ケース
- 強風時は建物の風下側や海から距離を取った観覧場所へ
- 帰りの混雑を避けるため、終了前に移動開始も検討
まとめ
関門海峡花火大会は過去10年でコロナ禍以外の中止見受けられず、雨が降っても基本は実施の雨天決行です。
しかし、強風・高波・雷、そして前日までの大雨の影響がある場合は中止の可能性もあります。
必ず当日の正午・午後の公式発表を確認し、安全に花火を楽しみましょう。